発達障害は、心と身体の成長や発達が遅れたり、アンバランスになったりしてしまうことを指します。
人はそれぞれ発達のスピードが違いますし、当然ばらつきもあります。
遺伝や環境に関係し、発達に偏り・遅滞がある場合を発達障害と言います。
ここではそんな発達障害の原因や症状について見ていきたいと思います。
発達障害とは
発達障害は、発達障害者支援法において、次のように定義されています。
「自閉症、アスペルガー症候群そのほかの広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などこれに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」
発達障害はいくつかのタイプに分類され、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音（症）などのことをいいます。
発達障害とは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。
得意・不得意と、環境や人とのかかわりのミスマッチから、社会生活に困難が発生します。
発達障害は外見からは判別しづらく、その症状や困りごとは十人十色です。
個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。
そのため、発達障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。
周囲の人が子どもの個性・能力・希望を理解し、子どもに合ったサポートをしていくことが大切です。
発達障害の原因
発達障害は、生まれつき脳に何らかの機能障害があることで発症します。
発達障害は、一人ひとりに多様な症状が表れ、症状の背後にある要因も複雑で、すべての方にあてはまる単一・共通の原因はないといわれています。
複数の要因が関係しあう可能性が挙げられています。
脳の機能障害を引き起こす理由は遺伝的な要因が原因の一部であると推測されています。
例えば、自閉症スペクトラム障害は、研究でいくつかの関連遺伝子が報告されています。
自閉症スペクトラム障害だけでなく他の発達障害も、関連する遺伝子や環境要因に関して研究が進んでいますが特定はできてません。
現在の有力な説は、「遺伝的要因と環境要因が相互に影響しあって発達障害の症状が表れる」で、「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」のような説明は医学的に否定されています。
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