カフェインアレルギーとカフェイン中毒|飲むと吐き気やパニックにも

カフェインアレルギーとカフェイン中毒|飲むと吐き気やパニックにも


最近の社会ではペットボトルのお茶を始め、健康ドリンク、エナジードリンクにも多くのカフェインが含まれています。
カフェインは、脂肪燃焼作用や、強心作用、利尿作用、消化促進作用など、有効な働きをするのも事実ですが、逆にそれをアレルギーと感じてしまう方がおり、気がつかないうちに様々な病気の原因になっている場合があります。

ここではそのカフェインアレルギーの原因や症状などにつてお話していきたいと思います。

カフェインアレルギーとは

カフェインアレルギーは、カフェインが入っている食品や飲料を摂取することでアレルギーのような症状が出ることをいいます。
カフェイン中毒とは違い、カフェインを摂取することで体に支障をきたします。
原因はカフェインで、カフェイン過敏症とも呼ばれます。



カフェイン中毒とは

カフェインによって引き起こされる中毒で、カフェインが引き起こす症状は、カフェイン自体が持つ神経毒性によって引き起こされます。
カフェイン依存とは違い、カフェインの過剰摂取によって深刻な急性中毒が生じることがあります。

海外ではカフェインの1日の推奨摂取量が定められていて、体に摂取してたいだい30分後から症状がではじめると言われています。

カフェインアレルギーの症状

カフェインアレルギー
カフェインアレルギーの症状は、身体的な症状と精神的な症状に分けられます。

身体的な症状
・喉のかゆみ、咳
・呼吸が早くなる、心拍数の増加、動悸、不安感
・吐き気、下痢
・皮膚のかゆみ、湿疹、蕁麻疹(じんましん)、吹き出物
・胃の痛み
精神的な症状
・不安や焦り
・落ち着かない
・眠れない
・幻覚や幻聴
・パニック(非常に重症な場合)

いままでカフェインを摂取しても問題がなかった方が、突然カフェインアレルギーになることもあるようで、カフェインを摂ってしばらくしてから、だるさや倦怠感を感じたら、カフェインアレルギーを疑ったほうがいいかもしれません。



カフェイン中毒の症状

軽度の場合
・頭痛
・吐き気、嘔吐
・手足のしびれ
・動悸・心拍数の増加
・神経過敏
・悪寒
・不安感
・不眠
・下痢
重度の場合
・精神錯乱
・幻覚・幻聴・妄想
・パニック発作
・過呼吸
・手足のけいれんなど
・意識障害
・意識消失
・心肺停止

カフェイン中毒による死亡は稀ですが、急性カフェイン中毒による救急搬送では処置をしなければ非常に危険な状態に陥りやすいです。

カフェインアレルギーの対処法

カフェイン中毒
これは単純にカフェインを控えることです。
カフェインに対する過敏症ですので、カフェインを含む食品や飲料の摂取を控えてください。

カフェイン中毒の対処法

カフェインは摂取から30分程度で最も血中濃度が高い状態になり、体内のカフェインが半減するのに約5時間といわれています。
カフェイン急性中毒の場合はカフェインを体内から取り除く以外には何もできないのが現状です。
重篤なカフェイン中毒では呼吸できなくなることもあり、挿管で呼吸を確保するなど生命維持に必要な処置をし、あとは代謝によってカフェインが体内からなくなるのを待つしかありません。
さらに危険な場合には人工透析で血液中からカフェインを取り除くこともあります。



カフェインの望ましいカフェイン摂取量

欧州食品安全機関(EFSA)ではカフェイン摂取量を提言しています。

・1日当たりカフェイン400mg未満
・1回あたりカフェイン200mg未満

摂取量は体型によるところもありますので一概にこの数字を鵜呑みにはしないでください。
あくまで平均値と理解しましょう。

食品中のカフェイン濃度

食品名 カフェイン濃度 備考
コーヒー(浸出液) 60 mg/100 mL 浸出法:コーヒー粉末10 g、熱湯150 mL
インスタントコーヒー(顆粒製品) 1杯当たり80 mg 2 g使用した場合
紅茶(浸出液) 30 mg/100 mL 浸出法:茶5 g、熱湯360 mL、1.5~4 分
カフェインを多く添加した清涼飲料水 32 ~300 mg/100 mL 製品によって、カフェイン濃度、内容量が異なる。
せん茶(浸出液) 20 mg/100 mL 浸出法:茶10 g、90℃430 mL、1 分
ほうじ茶(浸出液) 20 mg/100 mL 浸出法:茶15 g、90℃650 mL、0.5 分
ウーロン茶(浸出液) 20 mg/100 mL 浸出法:茶15 g、90℃650 mL、0.5 分
玄米茶(浸出液) 10 mg/100 mL 浸出法:茶15 g、90℃650 mL、0.5 分

カフェインを多く添加した清涼飲料水は、市販4製品の成分表示等(2017年5月29日、一般社団法人全国清涼飲料工業会調べ)
コーヒー、インスタントコーヒー、紅茶、せん茶等は、文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」より引用

チョコレートやその他の食品

・ダークチョコ:43mg/100g(カカオ量の多いものは2倍含まれる可能性あり)
・ミルクチョコ:20mg/100g
・ホワイトチョコ:無し
・カカオパウダー:8〜20g/大さじ1杯

特に、眠気覚ましの医薬品のカフェイン含有量はとても多くサプリメント感覚で安易に使用せずに、用法・用量を守って適切に摂取して下さい。



ノンカフェインを摂取する

ノンカフェイン
特にカフェインアレルギーの方や、カフェインによって調子が悪くなっている方はノンカフェインの物を摂取するようにしましょう。
特に気を付けたいのは何気なく飲んでしまってるお茶、お茶のペットボトルを1日に3本飲めばこれだけで1日の摂取基準量になってしまいます。
それ以外にも紅茶やコーヒーを飲んでいたらもう摂取量オーバーなんです。

ですから、ノンカフェインの飲み物を心がけて摂るようにしましょう。
ペットボトルであれば、麦茶や十六茶、爽健美茶などです。
コーヒーでは、タンポポコーヒーなどです。
その他、ルイボスティー、黒豆茶、どくだみ茶、甜茶、杜仲茶、ゴーヤ茶、そば茶、コーン茶などがあります。
これらはカフェインの影響を全く受けないことがメリットです。

◆「カフェインレス」ではなく、「ノンカフェイン」


➡ ルイボスティー&ノンカフェイン専門店【H&F BELX】

まとめ

いかがでしたか?
カフェインアレルギーの方はカフェインを摂取してしまうと、体にアレルギー症状がでてしまうので、普段から飲み物や食べ物、薬などにも十分に気をつけてください。

またカフェイン中毒の方は、依存症にならないよう摂取のし過ぎに注意しましょう。
コンビニなどで手軽に手に入れられる巷の飲み物にはカフェインが含まれているものが多くなっています。
急性のカフェイン中毒症状は命の危険さえもありますので、適正な量を知ってノンカフェインの飲料も取り入れて、健康な生活を
過ごしましょう。



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