幻聴や幻視などの幻覚は統合失調症の可能性｜ストレスも原因に

統合失調症は、幻覚や幻聴・幻視、妄想などのほかに、意欲の低下や感情の起伏の喪失、ひきこもり傾向などの精神症状が表れる病気です。
若い人がなりやすい病気で、統合失調症の約8割は15～30歳の間で発症します。

ここではそんな統合失調症の原因について見ていきたいと思います。

統合失調症とは

統合失調症とは、幻覚（幻聴や幻視など）や妄想が代表的な症状である精神疾患です。
統合失調症は、100人に1人弱の割合で発症する誰でもなる可能性がある病気です。
本人は何かおかしいと感じながらも、病気とは思っていないので他人にはよく理解できない発言や行動が現れてきます。

統合失調症の主な症状

・幻覚

「誰かが自分の噂をしている声が聞こえてくる」という実際には聞こえるはずのない声が聞こえる幻聴などがおこります。

・妄想

「誰かが自分を襲おうとしている」「周りのみんなが自分を見ている」など現実ではない体験で、他人が訂正しても受け入れられません。

統合失調症の原因

統合失調症の原因は、今のところ明らかではありません。
統合失調症の原因には遺伝や体質と環境の両方が関係しており、遺伝や体質の影響が約3分の2、環境の影響が約3分の1とされています。

ストレス

転校、転居、親の離婚、親との死別、あるいは病気といったことによるストレスが重なったときに、発症するという考えもあります。
直接的な予防法はなく、発症のきっかけとなるのがストレスの場合、ストレス環境の改善は、間接的な予防法といえます。

統合失調症の治療

幻覚や妄想などの症状が現れたときは、できる限り速やかに精神科を受診することをおすすめします。
治療は大きく薬物療法と精神科リハビリテーションの二つに分かれます。

薬物療法では、ドパミン受容体遮断作用を持つ抗精神病薬を使用します。この薬を服用することにより、ドパミン神経伝達の過剰が緩和され、幻覚や妄想などが改善されます。

精神科リハビリテーションは、生活技能訓練（SST）、作業療法、レクリエーション療法、デイケアなどがあります。

統合失調症の注意点

統合失調症は、幻覚や幻聴などの症状が取れて落ち着いてみえても、ストレスなどの刺激によって再発しやすい病気です。
その為、服薬による治療の継続がとても重要です。
統合失調症の薬は、ストレスが加わっても、安定した状態に戻れるようにサポートする力を持っています。
服薬を継続し、本当の安定を維持できるようにしましょう。

日常生活の注意点

病気によって低下した生活・社会機能を回復するためには、生活技能訓練などのリハビリテーションが欠かせません。
病院の中だけではなく、日常生活の小さな行為の積み重ねがリハビリにつながります。
自分でできることはできる限り自分で積極的に行いましょう。

社会復帰支援

回復期を経て心身ともに状態が安定し、主治医の許可がある場合は復職を考えることができます。

仕事探しで利用できる支援機関

・ハローワーク（公共職業安定所）

障害がある人のための相談窓口があり、施設や曜日によって、精神疾患のある人への支援に特化した相談員が在籍していることもあります。

・障害者職業センター

障害のある人専門の職業カウンセラーが在籍しており、就職についての相談や職業能力の評価、就職活動や就職後の職場定着の支援を行っています。

・就労移行支援事業所

求職から就職までの一連の過程をサポートする事業所です。
利用者は就労移行支援事業所へ学校のように通い、職業訓練や面接対策などの就職活動のサポートなどを受けることができます。
就職後は職場定着支援も行っています。

・就労移行支援【リドアーズ】

統合失調症専門の就労移行支援サービス【リドアーズ】は、統合失調症があり就職活動や働き続けることに不安を感じている方を対象とした就労移行支援事業所です。
東京（御茶ノ水）にある就労移行支援事業所で、週3～5日（平日）通所可能な方は、就職するための充実したサポート支援を受けることができます。

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統合失調症専門の就労移行支援サービス【リドアーズ】

就労移行支援サービスのリドアーズは、5年以上に渡り障害者の就職・転職をサポートを実施してきた「atGP転職サービス」と連携し、プロのキャリアアドバイザーが親身に寄り添って就職内定までをサポートしてくれます。

統合失調症の方が就職した後に長く活躍するために必要な症状理解とセルフコントロール、ビジネススキル等の独自の統合失調症専門のカリキュラムや研修を準備しています。

就職に関しても、2017年度は、定員20名のうち15名が就職し、企業定着率も93％と、就職した後も定着支援を行っています。

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一緒に就職活動をしていきましょう。