太田記念美術館蔵の歌川広重「月に雁」

太田記念美術館蔵の歌川広重「月に雁」


歌川広重作の「月に雁」という花鳥画をご存知でしょうか?
切手で有名な図案ですのでご存知の方も多いと思います。
その「月に雁」は太田記念美術館に収蔵されていますが、実際は単色ではないのです。
切手のイメージで勝手に単色として記憶に起こってしまっています。

ここでは、観光に役立てていただこうと、太田記念美術館やその周辺スポット、また歌川広重や「月に雁」について説明していきたいと思います。

太田記念美術館

太田記念美術館は原宿にある浮世絵専門の私設美術館で、東邦生命会長を務めた経済界の重鎮であった5代目太田清蔵(1893年-1977年)のコレクションを基礎に昭和55年(1980)1月に開館しました。

太田記念美術館のコレクションは5代目太田清藏が収集した浮世絵1万2千点のほかに、浮世絵研究家の故長瀬武郎氏寄贈による北斎のコレクション626点や、関西の豪商・鴻池家に伝わった約千点の扇絵コレクションなどを含み、現在も収集活動は続けられています。

5代目太田清藏は日本の文化である多くの浮世絵が欧米へ流出したことを嘆いて、大正末期から亡くなる昭和52年(1977)まで、半世紀以上にわたって収集活動を続けました。

これら浮世絵は優れた保存状態と摺られた当初の色彩を残す美しい作品が多いことが特色です。

中央に石庭があり、左手の奥には一段高い畳敷きの座敷が用意されていて、座敷に上がった観客は床の間で鑑賞するように膝を落とし、そこに飾られた素晴らしい肉筆画を見上げることになる。

所在地 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前1-10-10
ハローダイヤル 03-5777-8600
開館時間 午前10時30分~午後5時30分
(入館は午後5時まで)
休館日 ・毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
・展示替え期間(毎月末)
・年末年始
ご来館前に開館カレンダーページをご覧下さい。
入館料 入館料は展示により異なります。
常設展示はしておりません。
月毎にテーマに応じて展示替えを行い、企画展を開催しております。
年間スケジュールをご確認の上、お越しください。

※当館にはエレベーター、スロープがございません。 予めご了承下さい。



太田記念美術館近隣の観光スポット

表参道ヒルズ

表参道ヒルズ

太田記念美術館からの目安距離 450m(徒歩約6分)

表参道ヒルズは建築家安藤忠雄のデザインの文化商業施設として2006年2月11日に誕生しました。
けやき並木に溶け込むように作られた流行や情報の発信地「メディアシップ」である表参道ヒルズは、ファッションやアートなどに関するイベントなどを多数開催し、最先端の情報を発信し続けています。

表参道

太田記念美術館からの目安距離 360m(徒歩約5分)

1919年(大正8年)に明治神宮の参道として整備された大通りが「表参道」です。
現在ではその通りを中心とする原宿・青山地区を指して「表参道」といっています。

表参道ヒルズや有名ブランドの路面店が立ち並ぶ表参道は、日本でも有数のショッピングストリートです。
路地を入った細い道にも大小様々な雑貨店・アパレルショップ・カフェが集まっています。
曜日を問わず人が買い物に訪れる活気溢れるエリアです。

原宿竹下通り

竹下通り

太田記念美術館からの目安距離 260m(徒歩約4分)

竹下通りは原宿駅から明治通り方面にある全長350メートルほどの道のことをいいます。
この道沿いに、若者の間で人気の高い飲食店やファッションショップが建ち並び、ファッションや流行に敏感な若者に人気のストリートになっていて、レディガガなど数多くの海外のスターも訪れることでも知られています。
食べ歩きグルメも充実しています。



東郷神社

太田記念美術館からの目安距離 280m(徒歩約4分)

原宿から徒歩5分くらい、竹下通りのすぐ隣に鎮座するのが東郷神社です。
日本の偉大な海の英雄・東郷平八郎が祀られている神社です。
「勝利の神」の神社としても名高く、多くの人々が訪れる都会の勝運パワースポットです。
また、東郷神社が原宿にあることもあり、東郷神社オリジナルのハローキティの御朱印帳と限定の御朱印、キティちゃんやぐでたまのお守りも人気になっています。

ワタリウム美術館

太田記念美術館からの目安距離 790m(徒歩約10分)

表参道と原宿から少し歩いたところにあるワタリウム美術館は、現代美術を中心に、建築、写真、デザインなど、独自のコンセプトを打ち出し、1990年9月に開館した私設美術館です。

コンクリートに黒い横縞の斬新なデザインの建物は、スイスの建築家マリオ・ボッタによる設計です。
年に4回の個性的な企画展を開催し、先駆的な展覧会プログラムはクリエイター達から高い評価をえています。



歌川広重と月に雁

歌川広重

歌川広重
歌川広重(1797~1858年)は、江戸時代末期の浮世絵師で幼名を徳太郎、後年には重右衛門さらに徳兵衛と改名しました。
かつては安藤広重(あんどう ひろしげ)とも呼ばれたが、安藤は本姓・広重は号であり、両者を組み合わせて呼ぶのは不適切で、広重自身もそう名乗ったことはありません。

江戸の定火消しの安藤家に生まれ、文化6 (1809) 年に両親を失い、家職の八代洲河岸 (やよすがし) 火消し同心を継いだが、画家を志し文化8年歌川豊広に師事し、翌年歌川広重と称しました。

初め美人画を描いたが、葛飾(かつしか)北斎に刺激されて風景画に転向し、叙情性と親しみやすさに富んだ風景画にすぐれ、代表作の「東海道五十三次」をはじめ、諸国風景や江戸名所を多数描いた。
雪月花に彩られた四季が旅情とともに描かれる広重の風景版画は、幕末のすさんだ世相の中で安らぎを求める庶民の共感を受けて、風景画家としての名声を決定的なものとしました。

広重の作品は北斎に負けず劣らず海外でも大人気となり、ヒロシゲブルーと呼ばれる紺青色は多くの芸術家の琴線に触れ、ジャポニズム流行に一役買い、ゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。

風景画以外では、短冊形の花鳥画に「月に雁」「雪中のおしどり」などの優品が多く、また大錦判の魚貝画にも佳作がみいだされています。



月に雁

秋の夜の一場面を描いた歌川広重の「月に雁」は、上空から眺めるような幾重にも盛り上がった空から、舞い降りる三羽の雁を短冊判にまとめた広重の傑作です。

 


昭和24年(1949年)11月に切手趣味週間の記念切手の図案にもなっており、浮世絵の名品として広く親しまれています。見返り美人と並び昔の切手ブームを立役者です。
切手の「月に雁」は戦後直後に発行されたため、藍色の単色刷りでしたので、単色のイメージが強く、実際の浮世絵は少し違うような気がしてしまいます。

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まとめ

いかがでしたか?
太田記念美術館には多くの浮世絵が収蔵され、保存状態も良いので、お好きな方は是非見に行ってください。
また、収蔵作品の作者の歌川広重についてや、作品「月に雁」のイメージに関するギャップの話題などをお送りいたしました。
是非、参考にしてみてください。



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